Maxim Integratedは、設計の簡略化、複雑なプログラムの排除、ノイズの低減、および開発期間の短縮を実現するデジタル入力D級パワーアンプ「MAX98355A(パルス符号変調:PCM)」および「MAX98356(パルス密度変調:PDM)」を発表した。

2製品ともに内蔵された独自の回路が入力クロックを検出し、自動的にサンプリングレートを計算するため、オーディオ機器を簡略化することが可能である。そのため、複雑なプログラムおよびシステムソフトウェアのサポートの必要性が減少することが可能であり、開発期間の短縮ができるようになるという。

また、1kHzで0.013%の低THD+Nおよび99dBのダイナミックレンジといった高いジッタ耐性によるオーディオ品質の向上、ならびに92%の効率(RL=8Ω、POUT=900mW、VDD =3.7V)、2.5~5.5Vの単一電源動作によるシステムの小型化と設計簡素化の実現などの特長も有しており、同社ではこれらの製品を活用することで、システム設計がほぼプラグ&プレイになると説明している。

なお、2製品ともに9ピンのWLP(1.345mm×1.435mm×0.64mm)で提供され、価格は0.82ドルから(1000個以上)となっている。

デジタル入力D級パワーアンプ「MAX98355A」のブロック図