Freescale Semiconductorは、ARM Cortex-M0+プロセッサベースの32ビット・マイクロコントローラ「Kinetis Lシリーズ」の量産出荷を開始したことを発表した。

同シリーズは、同社の新しい開発プラットフォーム「Freedom Development Platform」によってサポートされる最初の製品シリーズとなるもの。最初の製品として「KL25ファミリ」が提供される。同製品は、48MHz動作で、40μA/MHzでフラッシュメモリからコード実行が可能なほか、12/16ビットのA/Dコンバータ、12ビットのD/Aコンバータ、高速アナログコンパレータ、低消費電力タッチセンサ、USB 2.0フルスピード・ホスト/デバイス/OTGコントローラなどを搭載。フラッシュメモリも32KB~128KBのラインアップが用意されているほか、複数のピン数へ対応しており、Kinetis K20ファミリとのピン互換性やソフトウェア互換性も確保してあるという。

KL25ファミリ製品の価格は例えば80ピンLQFPパッケージ品「MKL25Z128VLK4」の場合で、1万個購入時で1.98ドル(参考価格)となっている。また、Freedom開発プラットフォーム「FRDM-KL25Z」もすでに出荷中で、参考価格は12.95ドル、Tower Systemモジュール「TWR-KL25Z」は参考価格99ドルで提供されている。

なおKinetis Lシリーズのエントリレベル・マイクロコントローラ「KL02」は、2013年初頭に量産出荷を開始する予定で、参考価格は0.49ドルとされている。

次世代開発プラットフォーム「Freedom Development Platform「FRDM-KL25Z」の外観