科学技術振興機構(JST)は9月26日、これまで試行公開となっていた「J-GLOBAL」をリニューアルし、正式公開を開始した。J-GLOBALは、科学技術に関連する情報の横断検索と関連検索ができるサービスで、2009年3月から試行公開されていた。
J-GLOBALは、「つながる、ひろがる、ひらめく」をコンセプトとしており、これまで別々のデータベースとして存在していた論文や特許、研究者などの異なる科学技術情報を一元的に登載し、それらの情報を著者や発明者、引用・被引用、キーワードなどで相互につないで関連する情報を次々にたどって探索することのできるサービス。産学連携における共同研究者探し、研究開発の計画立案時における課題探索、課題解決のためのヒント探しなど、分野や業種を越えた知の発見や新たな発想の支援を目的としている。
試行公開においては、2011年度の実績で年間5400万件の利用がされている。正式公開では、UIの改善やJSTが整備してきた「シソーラスmap」の搭載などを行ったほか、論文情報をこれまでの約5倍の約3175万件に増やしている。搭載されるデータはこのほかに、特許が約964万件、研究者情報が約22万件などとなっている。