Ubuntu is a community developed operating system that is perfect for laptops, desktops and servers. |
Canonicalのエンジニアリングサービス統括責任者であるJon Melamut氏が、次期UbuntuのUEFIセキュアブートに関するプランの変更を発表した。Ubuntuでは以前にUEFIのセキュアブート実装に関して独自キーを使用し、独自開発のブートローダを利用して対処することを発表していた。
UEFIのセキュアブートの対応に関して、Linuxディストリビューションの間で実装がわかれている。FedoraプロジェクトではWindows 8と同じ認証キーを利用し、ブートローダにGRUB 2を採用し、GRUB 2の前にUEFI専用のブートローダ"Shim"を用意して対処することを発表している。それに対してUbuntuでは独自の認証キーを用意し、"EFILinux"と呼ばれる専用のブートローダを用意して対処することを発表していた。UbuntuはGRUB 2を使わない理由としてGRUB 2がGPLであることを上げ、認証キーを公開しなければならないことを危惧して避けたとしている。なお、EFILinux、Shimともにライセンス条件が緩いBSDスタイルライセンスが採用されている。
今回の発表ではCanonicalがFSF(Free Software Foundation)と協議を行った結果、GRUB 2が鍵漏洩の危険性がないことを確認できたとし、Ubuntu 12.10及びUbuntu 12.04.2のみ標準のブートローダとしてGRUB 2を採用することを決めたという。ただし、Ubuntu 12.10以降でのUEFIセキュアブートに関しては発表で言及しておらず、UbuntuのUEFIセキュアブートに関する対応が変わる可能性は充分残されている。