楽天とイー・モバイルは19日、通信事業において共同でモバイルデータ通信会社「楽天イー・モバイル株式会社」を設立し、新会社を通じてモバイルデータ通信サービス「楽天スーパーWiFi」を提供すると発表した。本日よりサービス加入の受付を開始し、10月1日より月額3,880円でサービスを開始する。

「楽天スーパーWiFi」は、イー・アクセスが提供するモバイルデータ通信サービス「EMOBILE LTE」を楽天ブランドで展開するもの。2年間の契約を前提とした「楽天スーパーWiFiにねん+アシスト1600」プランであれば、月額3,880円で下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsの高速通信が利用できる。

利用者には特典として、契約期間中の2年間、楽天が運営する「楽天市場」で買い物をした際に、通常購入時の3倍の「楽天スーパーポイント」が付与。さらに、契約時に電子書籍端末「kobo Touch」か、5,000ポイント分の楽天スーパーポイントのどちらかを無料で提供する。

「楽天スーパーWiFi」に対応するモバイルWi-Fiルータは、「EMOBILE LTE」と同様に「Pocket WiFi LTE GL04P」(ファーウェイ製)で、最大10台まで同時接続が可能。サイズ/重量は、W約102×H66×D14.5(mm)/約140g。バッテリー容量は3,000mAh。連続通信時間は最大約9時間となっている。

対応エリアは、2012年度末までに全政令指定都市および全県庁所在地人口カバー率99%に達する見込み。下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsの通信が可能なのは、一部エリアのみとなっており、それ以外のEMOBILE LTEエリアでは、下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbpsでの通信となる。

また、LTEのエリア外では、「EMOBILE G4」の利用が可能で、下り最大42Mbps/下り最大5.8Mbpsの通信速度となり、こちらは全国の人口カバー率が93%となっている。

申し込みは専用サイトから楽天IDを利用して行う。本日から申し込みを受け付けし、10月1日から順次機器を発送する。

「楽天スーパーWiFi」は、今回発表された楽天イー・モバイルを通じてサービスを提供する。資本比率は楽天が51%、イー・アクセスが49%。代表取締役社長には楽天 常務執行役員 兼 CMO 中島謙一郎氏が就任する。

(記事提供: AndroWire編集部)