AMDのデータセンター・サーバ・ソリューションズ(DCSS)グループは、ビッグデータ向けマイクロサーバ「SeaMicro SM15000」を発表した。

AMDは2012年2月にサーバベンダのSeaMicroを買収しており、サーバ市場へ参入している。今回発表されたSM15000は、先端のFreedom Fabric Storageを実装しており、 これにより1つのシャーシ内に演算、ストレージ、ファブリック・ベース・ネットワーキングのすべてを統合できるようになり、大規模ディスクアレイとの直接接続が可能となったことから、1つの10ラックユニットシステムで5PBを超すストレージを64台のサーバに接続することが可能になったという。

ディスク・ストレージはファブリックと相互接続され、システム内の全サーバにより認識され、共有されることとなる。このアプローチにより、通常は、NASやSANといった高額で複雑なソリューションでなければ得られないメリットを、シンプルかつ低コストなDASにより手に入れることが可能になると同社では説明している。

搭載プロセッサとしては、Intel Xeon E3-1260L(Sandy Bridge)に対応しているほか、2012年11月にはAMDの次世代Opteron(開発コード名:Piledriver)をサポートするほか、Intel Xeon E3-1265Lv2(Ivy Bridge)にも対応する予定。

最大で64枚の演算カードを搭載することが可能。各演算カードには、Piledriverコアをベースにしたカスタム設計のシングルスロット 8コア 2.0/2.3/2.8GHz Opteronプロセッサを格納でき、1システムあたり512プロセッサ、1ラックあたりで2048コアの搭載が可能だ。また、Opteronは64GBのDRAMをサポート可能であり、単一システムで4TB(1ラックあたり16TB)のDRAMを搭載することが可能。

一方、Xeonの場合、4コア2.5GHz Xeon E3-1265Lv2を格納することが可能で、合計で1つの10ラックユニットシステムで256プロセッサ、または1つの標準ラックで1024コアを搭載することが可能。また最大で32GBのメモリをサポートし、システム全体で2TBのDRAM、および1ラックあたり最大8TBのDRAMを搭載することが可能だ。

このほか、16個のファブリックエクステンダ・スロットを有しており、各スロットには、異なる容量の3台の異なるFreedom Fabric Storageアレイを接続することができるという。

マイクロサーバ「SeaMicro SM15000」の外観

SM15000向けに選択可能なCPUの種類