国民生活センターは9月6日、アダルト情報サイトに関する相談が、全国の消費生活センターに寄せられた2011年度の商品・サービス別の相談件数の1位となり、2009年度以降最多の件数になったことを発表した。
消費生活に関する情報を蓄積しているデータベース「PIO-NET」では、アダルト情報サイトに関する相談件数が2011年度まで年々増加傾向にあるという。2012年度は、2011年度の同時期と比較すると約4割減少しているが、依然として相談件数は多い。
相談内容は、「有料の認識がないままサイトを進んだところ、料金の請求画面が表示されたが、支払わなければならないか」「個人情報が業者に伝わっているのではないか」といったものが多いという。PCからアクセスしているケースでは、PCを起動するたびに料金請求画面が表示され、消すことができなくなったという事例も多数報告されているとのこと。
また、最近ではPCや携帯電話、スマートフォンだけでなく、ゲーム機や音楽プレーヤー、テレビなどインターネット接続機能が搭載されたさまざまな機器でトラブルが起きているという。
同センターは消費者へのアドバイスとして以下の6点を挙げている。
- 無料と思っても、料金を請求されることもあるので、安易にアクセスしない。スマートフォンでは、アプリを安易にダウンロードしない
- インターネットにアクセスできる機器の場合には、セキュリティー対策を行う。また、子どもが使う場合には、フィルタリングの設定をするなど、保護者が確認し注意する
- Webサイトを見ただけで相手に個人情報が伝わる心配はない。相手と連絡をとらないようにする
- PCから請求画面が消えなくなった場合の対処法は、情報処理推進機構(IPA)のホームページを参考にする
- 請求された内容に納得できなければ、最寄りの消費生活センターに相談する
- 利用者が意図せずに、画面に請求画面を張り付かせる行為や、個人情報を抜き取るアプリをダウンロードさせる行為は、犯罪になる可能性もあるので、警察にも情報提供をするとよい