エムティーアイは9月6日、電子書籍の利用状況や今後の普及に向けた課題を把握することを目的に実施した「電子書籍の利用動向に関する調査」の結果を発表した。同調査は、書籍および電子書籍に興味のある20~60歳代の男女960名を対象として、6月に実施されたもの。

発表されたデータによると、20~24歳の女性は、その他の層に比べて電子書籍の利用率が高い結果となった。このことから同社は20~24歳の女性を「電子書籍が普及する上でカギとなる層」と見ている。その他の年代でも、60歳代の約4割(38.8%)が「利用したことがある」と回答するなど、電子書籍に興味のある人だけを対象にした調査ということもあって、全体的に高い利用率を示している。

あなたは電子書籍を利用したことがありますか(発表資料より)

[男女別]あなたは電子書籍を利用したことがありますか(発表資料より)

電子書籍の利用経験を持つ人を対象に、利用コンテンツのジャンルを尋ねた質問では、小説・コミックの人気が最も高い。性年齢別に見ると、小説・コミック以外では、男性はビジネス書(26.9%)と参考書(13.4%)、女性はレシピ本(14.2%)の利用率が比較的高いという。

[全体]あなたが普段読んでいる書籍の種類を教えてください、[電子書籍利用経験者]あなたが利用している電子書籍のジャンルを教えてください(発表資料より)

また「電子書籍を利用する際に重視する項目」については、「手頃な価格」「簡単な操作」が幅広い年代で重視されているという結果が出ている。

電子書籍を利用する際に「価格が手頃なこと」「操作が簡単であること」をどの程度重視するか(発表資料より)