The Apache Software Foundation

Apache Software Foundationは9月5日(米国時間)、Apache Wicketの最新版となる「Apache Wicket 6.0」を公開した。Apache Wicket(以下Wicket)はJavaで開発されたオープンソースのWebアプリケーションフレームワーク。他のJava製Webアプリケーションフレームワークとは異なり、単純なHTMLとJavaのコードだけで開発できるといった特徴をもっている。

Wicketはコンポーネントベースの軽量Java Webアプリケーションフレームワーク。2004年から開発が始まっており、2007年にApacheのトップレベルプロジェクトに昇格。昨年11月中旬に公開された前バージョンは1.5.3となっおり、今回のリリースで6.0と一気にバージョンを上げている。

Wicket 6.0では動作にJava 6以上が必要となっており、Wicketを更新した場合はシステムのJavaをアップグレードする必要がある。また、Wicket AJAXではjQueryを採用して実装を改良したほか、ブラウザのイベント登録をインラインイベントへの置き換えやIDataProviderクラスのパラメータをintからlongへ変更、フィードバックメッセージ内の${label} を${input} にリプレイスするなど、様々な改善が実施されている。