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Mozillaは8月31日(米国時間)、iOS向けに提供していた「Firefox Home」の開発を終了したことを発表した。Firefox HomeはiPhone向けに提供されていた無料アプリ。Mozillaが無料で提供しているクラウドサービスであるFirefox Syncを利用して、iPhoneからFirefoxの履歴や、ブックマーク、開いているタブを参照できる機能を提供していた。すでにiTunes App Storeから削除されている。
Firefox Homeは、2010年7月より提供されていたiPhone/iPod touch向けのアプリ。iOSではSafariと同じレンダリングエンジンであるWebkitのみ使用するようにポリシーで定められており、Geckoエンジンを利用しているFirefoxをiOSに移植できなかった。そこでMozillaは、ユーザがiPhoneなどのiOSデバイスでFirefoxと多少なりとも連携できるように、Firefox Homeの提供を行っていた。
今回、MozillaはFirefox Homeの提供を中止をし、開発リソースを他のプロジェクトに割り当てることを決定したとしている。また、Firefox Homeのノウハウを他のアプリ開発者に供与できるようソースコードをGitHubで公開している。公開されたソースコードはMac OS X 10.8.1上でiOS 5.1 SDKを含んだXcode 4.4.1でコンパイルできる。
MozillaではFirefox Homeの提供は終了したが、iOSを含む多くのプラットフォームとデバイス向けに魅力的なユーザ体験を提供できるよう最善の方法を今後も探求していくとしている。