遺書やメモが見つかったとも報じられているトニー・スコット監督の自殺だが、その内容は明らかにされていない。写真はトム・クルーズ (C)BANG Media International

19日午後、米ロサンゼルスの郊外のビンセント・トーマス橋から海に飛び降りて死亡したトニー・スコット監督が、その2日前となる17日、『トップガン2』の企画を話し合うためにトム・クルーズに会っていたことが明らかとなった。

トニー監督は、『トップガン2』の続編のリサーチ目的としてトムと共にネバダ州に赴いたという。『トップガン2』は亡くなる直前にトニー監督が手がけていた3つ目の作品であり、その次に『ナルコ・サブ』という作品を着手するつもりだったものの、トニーはまず『トップガン2』を優先させ、企画進行に集中していたと報じられている。トニーに近い関係者は「ハリウッドのスタジオ側は、競って人気監督を囲い込もうとするんです。トニーのようにその資格が十分にある監督は本当に稀なんですよ」と語っている。

去る5月には、パラマウント・モーション・ピクチャー・グループのアダム・グッドマン社長が『トップガン2』の製作開始を同社ウェブサイトで公表。「ジェリー・ブラッカイマーがプロデュースを担当し、トニー・スコットも監督を続投してくれる予定です。関係者全員が動き出しています。我々はピーター・クレイグを脚本家として起用しました」と宣言し、まさに『トップガン2』の企画が本格的に動き出した矢先に、今回の悲報が知らされた。

『トップガン』(1986年作)をはじめ『デイズ・オブ・サンダー』(1990年)でもタッグを組んだトムは、20日にトニーの突然の悲劇に哀悼の意を示し「トニーは私の親愛なる友人でした。ほんとうに寂しい気持ちでいっぱいです。トニーは創造的で、彼が見せる映画のビジョンは計り知れません。深い悲しみであり、トニーのご家族にも哀悼の意を表します」との声明を発表している。

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