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Oracleは14日(米国時間)、Java SE 7 Update 6を公開した。Java SE 7 Update 6では、Mac OS Xへの対応の変更やLinux ARM向けのJDKの提供などが実施されている。あわせて、Java FX 2.2およびJavaFX Scene Builder 1.0のリリースも公表された。
Java SE 7 Update 6(以下Java SE 7u6)の主なハイライトは次のとおり。
- Java FXをOracle Java SEに同梱
- Mac OS Xのフルサポート
- ARM版Linuxのサポート
- JavaFXにタッチモニタおよびタッチパッドでのマルチタッチをサポート
- Linux上のJava FXサポートを追加
以前はJava FXを別途インストールして管理する必要があったが、エンドユーザやシステム管理者の利便性を向上させるため、WindowsではJREとともにJava FX及びJava Access Bridgeがインストールされるようになっている。
Java SE 7u6ではJDK/JREのMac OS Xへの対応を改善し、フルサポートが実施されている。他のOSで利用可能だった機能や機構のすべてがMacでも利用できるようになっている。また、MacユーザはJava.comからMac版JREを取得できるようになり、Macユーザがバージョンを追随できるように他のプラットフォームと同時にリリース、または自動更新を提供していく予定だという。
Linux ARMへの移植版としてJDK 7u6を追加し、他のプラットフォーム向けのOracle Javaと同じライセンスのもと利用できるようにしている。この移植版では32ビットのARMv6及びAMRv7向けのバイナリを提供している。なお、Swing/AWTやC1/C2コンパイラを完全にサポートしているがまだhardfloat ABIに対応しておらず、今後ARM版JavaFXのサポートと合わせて追加していく予定だとしている。
Oracleでは、JavaFX開発ツール群の主要コンポーネントである「JavaFX Scene Builder 1.0」のリリースも発表している。JavaFX Scene Builderはビジュアルレイアウト機能を提供しており、開発者はJavaFXアプリケーションのUIをコーティングせずに素早く設計できるようになる。さらにアプリケーションパッケージャも改善されており、JREやJavaFXランタイムライブラリをバンドルしたJavaFXアプリケーションをパッケージにでき、Windows/Mac OS X/Linux向けにネイティブインストーラを提供できるようにしている。