CEVAとタッチフリーインタフェースを手掛けるeyeSight Mobile Technologiesは、イメージ&ビジョン・プラットフォームCEVA-MM310」向けに最適化されたソフトウェアベースによるジェスチャー認識ソリューションの提供を開始したと発表した。

同ソリューションは、スマートフォンやタブレット、スマートTV、自動車用インフォテインメント・システムなど、幅広いスマート機器をターゲットとしたもので、ARM Cortex-A9ベースのジェスチャーソリューションと比較して、消費電力を1/20まで低減できるという。

ビジョンベースのジェスチャー認識は、モバイルおよびデジタル家電業界で注目される技術の1つとして急浮上している。eyeSightのヒューマンマシンインタフェース(HMI)は、既存のカメラ機能を用いて、どんなスマート機器でもタッチフリー・コントロールを実現する。CEVAとeyeSightによるソリューションは、複数のハンドジェスチャーをサポートし、手のひら検出および追跡、複数ユーザの対応といった機能を、製品から最大4.5mまでの範囲で、さらに暗い場所といった環境条件でも実現する。eyeSightのソフトウェアとCEVA-MM3101を組み合せたソリューションでは、すべてのジェスチャー・アプリケーションを機能させるために必要な演算数は1秒当たり70Mサイクル未満であり、28nmプロセスで作成されたデバイスでは、20mW以下の消費電力しか必要としない。CEVA-MM3101は完全にプログラマブルであり、顔検出や視線追跡、3Dマップの作成、物体追跡、並びにイメージ強化アプリケーションといった様々なビジョンベース機能をソフトウェアで追加することが可能となっている。

CEVA-MM3101をベースにしたeye-Sight-CEVA複合ジェスチャー認識ソリューションは、現在ライセンス提供中である。