Wayland is a protocol for a compositor to talk to its clients as well as a C library implementation of that protocol.

Waylandの開発者であるKristian Høgsberg氏が25日(グリニッジ標準時)、Wayland 0.95.0とWeston 0.95.0を発表した。Waylandは、LinuxなどのUnix系OS向けに開発されているディスプレイサーバおよびプロトコル。WestonはWayland用のリファレンス実装。

Høgsberg氏によると、Wayland 0.95のリリースとともに、プロトコルのメンテナンスとクライアントAPIの安定化に向けた作業を開始するとしている。まだコードフリーズは行なわずにバージョン管理システムを利用し、互換性のない変更は必要に応じてAPIのみに組み込む予定だとしている。

Waylandの開発チームは現在、Wayland/Weston 1.0のリリースに向けて取り組んでおり、2012年中の公開を計画。また、UbuntuやFedoraといった著名なLinuxディストリビューションでは、将来ウィンドウシステムのベースをX.OrgからWaylandへと移行することを発表しているが、Waylandが1.0に到達したとしてもクライアント側での対応も必要なため、完全移行にはまだかなりの時間がかかることが予想される。