TI、スマートeメータ向けに低消費電力・高精度のAFEソリューションを発表

Texas Instruments(TI)は、各種スマートeメータ内の電力の計測および制御向けに設計されたAFE(アナログフロントエンド)ソリューション「ADS131E08」ファミリを発表した。

同製品群は、アイソレーションアンプ「AMC1100」、4チャネル内蔵のデジタルアイソレータ「ISO7241C」、32ビットMCU「TMS320F2812」と組み合わせることで、三相のクラス1.0/0.5のスマートeメータソリューションを実現し、消費電力の最小化と、高い直線性による正確な電力計測が可能。また、ハイエンドの産業用メータおよびスマート・グリッド・インフラストラクチャ向けの業界標準規格に適合するために必要となる、高電圧の絶縁機能を備える。スマートメータソリューションの無償サンプルキットも提供している。

「ADS131E08」ファミリは、クラス最高の107dBのSN比、最大20.4ビットのENOB(有効ビット数)、±2.4Vの入力信号範囲、-110dBの同相モード除去比など、優れたAC/DC仕様を組み合わせることで、業界最高クラスの精度を実現している。これにより、1:1000のダイナミックレンジにおいて0.1%未満の誤差性能により、クラス0.1を超える性能のeメータを実現した。また、2mW/チャネルの低消費電力、-40～105℃の動作温度範囲などの性能を有する。さらに、アップグレード、ダウングレード製品を幅広くラインナップ。オプションとして、4/6/8のチャネル数、16/24ビットの分解能などを揃え、2相システムから改ざん検出付きの三相システムまで、様々なスマートeメータアプリケーションをサポートする。

なお、パッケージは9mm角TQFP。価格は1000個受注時で、8チャネル内蔵、分解能24ビットの「ADS131E08」が5.95ドル、6チャネル内蔵、分解能24ビットの「ADS131E06」が4.95ドル、4チャネル内蔵、分解能24ビットの「ADS131E04」3.95ドル、8チャネル内蔵、分解能16ビットの「ADS130E08」3.95ドル。評価モジュールの「ADS131E08EVM-PDK」は参考価格が199ドルで注文を受け付けている。