旅行代理店サイトのOrbitzの最新調査で、MacユーザーはWindowsユーザーに比べ、ホテル1泊について30%ほど高い金額を費やしているとの報告を行った。同社はすでに、Macユーザーに対してはWindowsユーザーに提示するものよりも高額なオプションを提示しはじめているという。米Wall Street Journalが6月26日(米国時間)に報じている

これはOrbitzが進めているアクセス解析から判明した調査結果で、オンラインサイトのOrbitz.comへのアクセス結果からユーザーの消費傾向を分析したものだという。それによれば、同サイトにおけるWindows PC経由でアクセスして予約を行ったユーザーから得られる、ホテル1泊あたりの平均利益は約100ドル。これに対し、Mac経由でのアクセスは、それより20~30ドルほど平均値が高くなる傾向があるという。またMacユーザーの40%以上が4つ星または5つ星のホテルを選ぶ傾向にあるとのこと。Windowsユーザーと比較してMacで予約するユーザーは同じ予約でも高価なルームオプションを選ぶといった理由で、単価が高くなっているようだ。

こういったアクセス解析は、将来的にユーザーへのお勧め機能への応用が考えられるとされている。例えば、価格比較サイトを含む現在の旅行予約サイトは、ユーザーの過去の利用履歴や、フラッシュセールスと呼ばれるタイムセールスをベースとしたお勧め情報を掲載するケースが多いが、ユーザーのプラットフォーム(あるいはデバイス)ごとにある程度の利用傾向がみられるのであれば、それを利用することでより高いセールスを生み出せる可能性がある。具体的には、Mac経由でアクセスするユーザーには、より高級なホテルやオプションをお勧めとして表示したりといった具合だ。