富士通システムズ・ウエストは6月27日、携帯電話やスマートフォンの非接触ICカード技術を利用したクラウドソリューション「エフピタ」の販売を開始したと発表した。

エフピタは、店舗等を持つサービス業者が顧客への販売促進として、モバイル端末のFeliCa機能を利用して、来店ポイント・クーポン・特典交換などのサービス提供と顧客情報のデータ収集・分析を同時に実施でき、見込顧客管理や来店分析など他のSaaSソリューションと組み合わせたデータ連携を可能とする。

また、テンプレート化により、イベント会場向け、塾や大学などのスクール向けといったさまざまな業種の顧客に利用してもらうことができ、将来的にはライフログビジネスへの展開も可能だという。

エフピタ 流通業様向け来店ポイントクラウドソリューション

同社は、高知に富士通四国システムセンターを保持しクラウド基盤で提供しているスマートフォンソリューションの実績と、流通業向けシステム構築の実績やノウハウをもとに、FeliCa機能を利用した顧客管理ソリューションを開発した。

さまざまなシーンでのテンプレート活用

サービスは、簡単な手続きと、店舗・事業所・スクールに専用端末(リーダ)を準備するだけで、個客のニーズにあわせた個別カスタマイズや、Salesforce CRMやクラウド型BIサービス「SAP BusinessObjects BI OnDemand」などと連携し、見込顧客管理、顧客来店分析を行うことも可能となる。

価格は、初期導入費用(1企業当り)1万円から。月額基本料金は(1店舗当り)月額1万5,000円(初店舗)、2店舗目からは月額5,000円。ただし、専用端末(リーダ)が別途必要となる。その他、個別カスタマイズサービス(他システム連携など)は個別見積りとなる。