マーケティング・リサーチを行っているアイシェアは、コストパフォーマンスについて、消費者はどのような評価基準があるのか、また「プチ」と題したさまざまな商品やサービスは、どのように評価されているのか、その実態を探るためのアンケート調査を実施。調査期間は6月1日から3日、20~60代で「コストパフォーマンス」という言葉を認知している男女1,204名を対象に行われた。
商品やサービスを購入する際に「コストパフォーマンス」を意識するかどうかを聞いたところ、「強く意識する(32.6%)」と「まあまあ意識する(61.6%)」を合計した「意識層」が94.2%だった。さらに、コストパフォーマンスの評価基準と購入する商品やサービスの価格帯との関連性を調べたところ、「金額が大きいほど評価基準が厳しくなる」が64.3%となり、「金額の大小は評価基準とは関係ない(28.0%)」「金額が小さいほど評価基準が厳しくなる(7.7%)」を大きく上回る結果となった。
商品・サービス別にコストパフォーマンスに対する意識度合いを4段階評価(「強く意識する」「まあまあ意識する」「まったく意識しない」「わからない」)で聞いたところ、「強く意識する」の回答が多かったのは「住宅(賃貸を除く・46.5%)」」や「自動車(40.9%)」などの高額消費財で、ほかの商品・サービスに比べて圧倒的に高いことがわかった。
住宅、自動車に次いでコストパフォーマンスを「強く意識する」の回答が多かった商品やサービスを、回答率の順で見ると、パソコン(37.6%)、白物家電(32.8%)、黒物家電(32.1%)、携帯電話(25.4%)、旅行(23.8%)、高級レストラン(22.0%)など、比較的高額な商品・サービスが多いが、ブランド品(14.6%)、貴金属・宝飾品(15.4%)、趣味用品(14.7%)など、高額商品でも必ずしもコストパフォーマンスを強く意識していないカテゴリーがあることもわかった。
また、商品・サービス別にコストパフォーマンスの評価基準について聞いてみたところ、多くの商品・サービスで「機能や性能」「使い勝手のよさ」を重視する傾向が強い結果となった。
次に、「プチ」がつく商品・サービスについて聞いたところ、認知者は全体の68.8%で、否認知者を大きく上回ったという。さらに、「プチ」がつく商品・サービスの利用者にコストパフォーマンスについて評価を聞いたところ、「とてもコストパフォーマンスが高いと思う(12.4%)」「まあまあコストパフォーマンスが高いと思う(59.4%)」と高評価が71.8%だった。
今後、「プチ」商品・サービスを購入・利用する意向があるかを聞いたところ、全体の約7割が「利用してみたいと思う」と回答。今回の調査結果で、消費者のコストパフォーマンスに対する意識の高さと、より高い対価を求める傾向が確認されたという。