富士通は、オーストラリア国立大学のNational Computational Infrastructure(NCI)プロジェクトのスーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。NCIの提供するサービスは、気候、計算化学、素粒子物理学、天文学、材料科学、微生物学、ナノテクノロジー、光学などさまざまな分野の研究に利用されている。

今回富士通が受注したシステムは、同社のPCサーバ「PRIMERGY CX250 S1」3,592ノードのPCクラスタで、総理論演算性能は1.2ペタフロップス。キャンベラ市にある同大学内に建築中の新データセンター内に設置され、2013年初旬より稼働開始する予定。

「PRIMERGY CX250 S1」

同社によれば、この演算性能は、南半球に設置されているスーパーコンピュータの中で最高の性能だという。

さらに、同社とオーストラリア国立大学は、将来のスーパーコンピュータ環境に関する共同研究について合意し、同社のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」が利用される予定だ。