約5年ぶりのニュー・アルバムとなる『バンガ』をリリースしたパティ・スミス。(日本盤は6月27日)表題曲"バンガ"には、俳優のジョニー・デップが参加していることでも大きな話題となっていたが、この共演についてパティ・スミスがSpinner.comに語っている。
レコーディングは、パティがまず初めに思いついたボーカルのアイデアを基にジョニーがアレンジを加え、その後一緒にスタジオ入り。スタジオ入り前にはパティがジョニーとの電話ごしでメロディを口ずさみ、ジョニーがそれを楽曲にしていったという。楽曲についてパティは「ジョニー・デップの持ち味が十分に発揮されているわ。ジョニーは私の友達で、この新曲のアイデアが思いついたとき、彼に『このアイデアを忘れたくない』って言ったらジョニーが、私がアカペラで歌った歌をレコーディングしてくれたの。忘れないように私に送るって言ってたんだけど、待っても全然来なかったのよ」と話している。
そして到着した楽曲はドラムやギターが入った完成に近い状態であり、この楽曲の初めの"1分間"はパティとジョニーの完全な"共作"なのだという。「ようやく私の元に楽曲が届いたのだけど、なんとそこにはドラムやギターなどのパートが前部入っていたのよ! その曲の初めの1分間は私とジョニーの共作よ。私たちはスタジオで、ジョニーの作ったトラックを基にバンドの仲間にレコーディングしてもらって、それから一緒にコーラスを入れたの」
さらにこの新作には、故エイミー・ワインハウスへの追悼歌(トリビュート曲)やニール・ヤングの「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」のカバー曲も収録されている。特にエイミーの楽曲については、彼女の自滅的な面を過度に美化しないように務めたようだ。「私は自滅的なことをしたたくさんのミュージシャンやアーティストが好きだから、多くの人たちは、私がそういう行為を美化していると感じているようね。でもそんなことは全くないの」
そしてパティは、エイミーが若くして自身のルーツを理解し、それを表現できるシンガーだとこう付け加えている。「エイミー・ワインハウスはシンガーとして大好きなの。素晴らしい子だわ。エイミーは若いのに、R&Bやジャズ、ドゥーワップと私の世代の曲を歌ってきた。これらの曲をエイミーはきちんと理解し、彼女なりの表現をプラスしたものを発表してきたのよ」
(BANG Media International)