独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は6月5日、5月分のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況を公開した。発表内容によると、5月に同機構が検出報告を受けたウイルスの総数は2万236個で、前月比95.7%増。届出件数は、前月から32.5%増の970件となっている。

ウイルスの検出数は「W32/Mydoom」が9688個、「W32/Netsky」が7934個で、両ウイルスが全体の85%以上を占めている。

5月のウイルス検出数

5月のウイルス届出件数

5月の不正アクセスの届出件数は10件で、このうち何らかの被害を受けた事例は6件。被害届出の内訳は、「侵入(Webページの改ざん)」「なりすまし」「不正プログラム埋め込み」が2件ずつで、「なりすまし」の被害は、スパム配信として利用されていたものが1件、オンラインゲームサービスを勝手に利用されていたものが1件となっている。

不正アクセスの届出および相談の受付状況

また、5月のウイルス・不正アクセス関連の相談総件数は934件で、ワンクリック請求に関する相談が243件と最も多い。このほか、偽セキュリティソフトに関する相談が21件、Winnyに関連する相談が3件、情報詐取を目的とした不審なメールに関する相談が3件あったという。

ワンクリック請求の相談件数の推移