NECは、スマートフォンなどのモバイル端末のカメラで撮影した画像を活用し、食品・自動車・印刷物など様々な物体を認識し、端末の画面上に詳細情報を表示する画像認識サービス「GAZIRU(ガジル)」を、6月1日より発売すると発表した。価格は月額48万円~。

同サービスは、同社が独自に開発した高い認識精度をもつ画像認識エンジンを利用し、スマートフォンなどの端末で撮影した画像と、クラウド上や端末内に登録した画像データを照合することで、画面上に物体の名称や詳細情報を表示するもの。独自の技術により画像データの圧縮、計算量の削減を行い、スマートフォンなどの限られた計算リソースでも、実用的な動作速度を実現する。

「GAZIRU」サービス実現イメージ

例えばヘルスケアの用途として利用する場合、食品を撮影すると、食品の名称、原材料、レシピなどの付加情報が画面上に表示され、自動車購入に利用する場合、自動車を撮影すると、車種、価格、在庫などの情報を入手できる。

サービス適用例

さらに、画像処理エンジン、データベース更新などサービスに必要なシステムをクラウドで提供するため、サービス事業者は一連のシステムを開発することなく、容易にサービスを開始できる。また、既存のサービスに画像認識を組み込んだアプリを容易に提供することも可能。