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Microsoftは21日(米国時間)、「Kinect for Windows」向けのソフトウェア開発キット及び実行環境の最新版を公開した。Kinectはもともと、Microsoft製のゲーム機「Xbox 360」用に開発されたデバイスで、Microsoftでは今年の2月にPC向けに「Kinect for Windows」の提供を始めている。
Kinect for Windows SDKは、Kinect向けのアプリケーション開発に用意されたソフトウェア開発キット。今回公開されたバージョンは1.5となっている。Windows 7/Windows Embeded Standard 7に対応しており、動作にはx86またはx86_64プロセッサ、2.66GHz以上のデュアルコア、2GB以上のメモリ、USB 2.0バスサポート、DirectX 9.0cをサポートしているGPUなどが必要。また、ソフトウェアとしてMicrosoft Visual Studio 2010エディションや.NET Framework 4が必要となる。
1.5ではKinectデータの記録やプレイバックが行える開発補助ツール「Kinect Studio」、NUI(Natural User Interfaces)向けののガイドラインHIG(Human Interface Guidelines)、リアルタイムで顔の位置や向き、顔の特徴を認識する「Face Tracking SDK」などが追加されている。サンプルコードの追加や改良、SDKドキュメントの内容改善なども行われている。
この他にも、座った状態でスケルトントラッキングが行える機能が導入されており、上半身のみのスケルトントラッキングが行える「Near Mode」も加わっている。音声認識では、日本語/イタリア語/スペイン語/フランス語の言語を新たにサポートし、対応言語を拡大させている。