名村情報システムは、日本アイ・ビー・エムの協力の下、伊万里市で初めてのデータセンターとなる「NET LINK 伊万里」を5月18日に開所すると発表した。同センターは、2010年09月に企画・要件策定を開始し、清水建設に2011年02月より設計依頼、2011年09月より施工を開始していた。

「NET LINK 伊万里」の外観南西面全景

伊万里は地震の発生確率が低い地域で、同センターの立地場所はさらに海抜約30メートルで、洪水のリスクが少ない場所。サーバルームは1平方メートル当たり1,000Kgの耐荷重設計で床免震を採用しており、全給電系統において24時間365日無停止を実現する。そのため、電力会社からの2系統受電(異変電所より受電)など冗長化構成を基本に、災害時もシステムを継続稼働が可能な高信頼性の電源供給設備を構築している。

名村情報システムは、同センターを活用して、ホスティングサービス、ハウジングサービス、クラウドコンピューティングサービス、データバックアップサービスなどを提供する。

「NET LINK 伊万里」の中央監視室

「NET LINK 伊万里」のラック図

今回日本IBMは、要件定義の策定から、企画・運用に関するコンサルティング・サービスの提供までを通じたプロジェクトマネジメント支援を行い、構築においては、IT機器に関連する設備工事や、電力消費量と温湿度の可視化を支援した。