Icinga takes open source monitoring to the next level

15日(米国時間)、「Icinga」の最新版「Icinga 1.7」がリリースされた。Icingaは、エンタープライズ向けのネットワークモニタリングツール。GPL v2のもとオープンソースで開発されており、大規模なネットワーク環境を監視できる機能を提供している。

Icingaは「Nagios」からフォークしたネットワークモニタリングツール。Nagiosとは下位互換性があり、Nagiosの設定やプラグイン/アドオンを読み込んで使用できる。また、MySQL/PostgreSQL/Oracle向けのデータベースコネクタ、Web 2.0ベースのWebユーザインタフェース(UI)、スマートフォン向けのモバイルUIなどの機能も提供している。

Icinga 1.7では、WebおよびクラシックUIの改良やコア部分のパフォーマンス向上などが行われている。クラシックUIには新たにユーザ権限を見る「CGI Config Options」、フロントエンドに適用される最新の属性とホストまたはサービスの設定を比較する「Modified Attributes」の2つのビューが追加された。Web UIではPHPやHTML、JavaScriptで簡単なウィジェットを作成できる「cronk」機能が導入されている。「cronk」を使うことで、表示されている情報をカスタマイズすることができる。

Icingaは複数のパッケージに分けて配布されており、モニタリング結果をレポートにして通知する「Icinga Reporting」や、エンタープライズ向けのWebUIを提供する「Icinga Web」、モバイル向けの「Icinga Mobile」などが用意されている。成果物はいずれもSourceforgeで公開されている。