KLabは5月9日、同社の提供するソーシャルゲームにおけるすべてのコンプリートガチャ (コンプガチャ)の提供を、5月31日をもって終了すると発表した。コンプリートガチャは、くじ引きのようなシステムでアイテムが入手できるガチャのなかで、特定のアイテムを揃えることで希少なアイテムを獲得できる仕組みとなっており、この仕組みが景品表示法に抵触する可能性があるとして消費者庁が検討している。

今回の措置は、コンプリートガチャの問題を指摘した消費者庁の発表を受けてのもの。同社はすでに、消費者庁からコンプリートガチャの中止などが要請された場合には、全面的に従う旨の発表をしていたが、消費者庁による具体的な通達を待たず、自主的に停止を決定した。なお同社はテーマガチャも、コンプリートガチャの一種として中止の対象としている。

提供を中止するコンプガチャの一覧

同社は「すべてのコンプ制を廃止した場合、ガチャ部分の売上は15%程度下落すると思われる」としているが、「ソーシャル性やイベントなど本来のゲーム性の強化などにより、この下落はある程度防げる」という考えも示しており、ソーシャル事業全体の単月売上の下落は5%以下に押さえられると見ている。

また9日には、ソーシャルゲームプラットフォーム連絡協議会に参加する6社(NHN Japan、グリー、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、ドワンゴ、ミクシィ)も、コンプリートガチャの提供を5月31日までに終了するとの発表を行っている。