5月1日、株式会社ティップネスが5月6日にオープンする「ティップ.クロス TOKYO 新宿」にて、発表会が開催された。
ティップネス 常務取締役・本城和彦氏は、「新しい設備を作ること自体は難しいことではない」と説明。しかし、そこで行われるレッスンの質を高いものに保つためには、インストラクター自身が十分に時間をかけてトレーニングを積むことが不可欠であるし、エクササイズも常に最先端のものを提供することが必要だという。
今回、新宿に店舗をオープンしたのも、最新のエクササイズに興味を持つ人が都心に多く集まることを考えてのことだそう。
元スポーツ選手も絶賛する、斬新なトレーニング設備
発表会中盤には、スポーツジャーナリストの中西哲生氏が登場。同施設の“売り”であるトレーニング施設ならびにマシンの実演を行った。
一つ目の実演は、全面に緑の人口芝が敷き詰められた「ファンクショナルトレーニングフィールド」にて披露。まるで屋外のような開放感を持つこの場所は、同施設の目玉ともいえる。
人口芝の上には、矢印や丸などの映像が次々と映し出される。それに瞬時に反応して、ダッシュしたりジャンプしたりと機敏に動く中西氏。そのキレのある動きに、報道陣からも思わず拍手が起こった。
この映像はさまざまに変化・演出することができるので、ハードなトレーニングにも楽しさを与えてくれるそうだ。
また、投影された光や線は、人体認識機能を備えており、運動動作に応じた反応を体感できる。
中西氏は事前にこのプログラムを練習することなく、その場で初めて実演に挑んだという。
「実際にやってみると、結構体力を消耗する。でも、楽しみながらトレーニングできるところがいい。スペースを広く取ってあるから、ゲーム性のあるプレイも思う存分できてうれしい」とコメントした。
アメリカ海軍の特殊部隊が生み出したトレーニング
二つ目に披露されたのは「TRX-Shape」。不安定な状態のハンドルを握ってバランスを取ることで、単一筋力の部分的なトレーニングではなく、バランス力という神経系のトレーニングを伴うものだ。
これは、スポーツや実生活を行う上で必要な筋力やバランス力、柔軟性を鍛えることができる、次世代型のオールインワンショートプログラムだという。
TRXで手や足を1つの固定ポイントで支えることで、重力や自分の体重により負荷をかけながら、筋力と安定性を統合した機能的なトレーニングを可能にした。
また、年齢や性別、フィットネルレベルを問わず、効果を実感できるのも特徴だ。筋力アップやシェイプアップにはもちろん、リハビリやゴルフのパフォーマンス向上、エリートレベルの競技力の強化など、さまざまな目的に対応できる。
クライマーの遊びから生まれたスポーツを体験
そして中西氏が最後にチャレンジしたのが、「スラックラインプロライダー」である。
スラックラインとは、綱渡りとトランポリンを融合したようなスポーツのこと。ポールとポールの間に張られた、ラインと呼ばれる幅約5cmのナイロンベルトの上を綱渡りの要領で渡りながら、バランス感覚を養うものだ。
アンバランスなラインの上で自分の身体をコントロールするため、平衡感覚や身体の軸の安定性を養うことができる。
また、乗るだけで体幹トレーニングができ、見た目以上にカロリーを消費するので、シェイプアップにも最適だ。
このラインは体重をかけるとたわみが出たり揺れたりするため、この上でバランスを取ることは非常に困難なのだとか。しかし、楽しみながらゆっくり練習していけば、運動に自信がない人でも技を習得することができるそうだ。
中西氏の挑戦後には、第一回日本オープンスラックラインチャンピオンシップで優勝した我妻吉信氏が登場して実演した。
ただラインの上で動くだけではなく、脚の甲で身体を支えるなど、華麗な技を次々に繰り出していく我妻氏。まるで舞うようなその姿に、会場から歓声があがる。
我妻氏の実演をそばで眺めていた中西氏は、「楽しみながら練習できるから、ジムに通っているうちに我妻さんのようにバランス感覚が養われていくことが期待できそう」と話した。
エンターテイメントに富んだ施設が充実
さらに同施設では、全米で大ブームのバイクエンターテイメント「スピニング」の専用スタジオも用意している。
プログラムにデジタルサイネージを完全に融合させており、個々の心拍数表示にとどまらず、前面スクリーン全体に都内近郊のサイクリングコースの風景などが映し出される。エンターテイメント感あふれる動画と音楽が解放感を誘い、トレーニングの気分を盛り上げてくれるに違いない。
また、非日常空間を満喫しながら、高いモチベーションで有酸素運動を行うことが可能。バーチャル感あふれるトレーニングを楽しめる。
同施設は今後、ティップネスの都心型新ブランドとして展開していくとのこと。都心に通ったり暮らしたりしながら、新しい文化や情報を吸収して、積極的に自己を高めていくことができる、好奇心旺盛な人々が、身体のみならずスタイルやセンスまで磨くために集うジムを目指していく。
さらに、メンバー同士の交流や、トレーナーとの交流を通して、身体づくりのみならず、健康的なライフスタイルづくりも楽しめるジムを目指したいと本城氏。
また、同施設ではターゲットキーワードとして、「Empowerment Person(=時代に前向きな人)」を掲げている。日々、新しいことにチャレンジしようとしている人を積極的に応援できるよう、最先端のサービスや商品を用意していくことを誓った。
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