パワー・インタラクティブは4月18日、企業の自社サイトにおけるガイドラインの運用状況について実施したアンケート調査の結果を公開した。

調査は2月17日~2月23日に従業員規模100人以上の企業の、自社Webサイトのガイドラインやルール策定に関わっている企業担当者を対象に行われた。おもな調査項目は、策定ガイドラインの運用状況 / 日常的な更新体制 / 戦略設計体制 / ガイドラインの策定および運用上の課題で、有効回答数は300人となっている。

ガイドラインに沿ったWebサイトの運用とガイドラインの更新について

発表内容によると、策定ガイドラインに沿った運用については「きちんと行っている」という回答が42%、「どちらかというと行っている」が53%で、合計すると95%を占める。ガイドラインの定期的な更新についても84%が「きちんと行っている」もしくは「どちらかというと行っている」と回答した。大多数の担当者がガイドラインに沿って自社サイトを運営していることがうかがえる結果になっている。

ガイドラインに沿ったWebサイトの運用とガイドラインの更新について

自社サイトの日常的な更新体制については、「社内のWeb担当者が更新している」が50.1%で、「CMSを導入し、Web担当者が中心になって更新している」が24.3%、「CMSを導入し、各部門で更新している」が7.4%。81.7%がサイトの更新を自社で行っており、外部に委託するケースは少数派だった。

自社サイトの戦略設計体制について

自社サイトの戦略設計体制については「社内横断的な会議やプロジェクトで行なっている」が30%、「Web戦略の立案を担当する専門組織がある」が18.7%。5割近くの企業が、組織的に戦略設計に取り組んでいると回答した。

自社Webサイト全体の戦略設計体制について

また、ガイドラインを策定または運用する上での問題や課題については、「Webサイトの戦略策定が難しい」「関係者との意見調整や役割分担が難しい」「ガイドラインに関する教育や研修が十分にできていない」などの回答が多くなっている。

同社は今回の調査結果について、「当初の想定以上に、一定規模以上の企業ではWebガイドラインに沿った運用が行われている」ことがわかったとし、日常的な更新の内部化や、組織的体制による戦略設計が、今後の企業におけるWeb運営のポイントだと見ている。

なお、同社Webサイトの専用フォームから、必要事項を記入してPDF形式の調査レポートをダウンロードできる。