Fringe81は4月12日、ワンストップでのディスプレイ広告の運用・配信が可能となるトレーディングデスクサービス「digitalice (デジタリス)」の提供を発表した。同サービスの第1弾として、複数のキャンペーンをリアルタイムで把握できるサービスとディスプレイ広告の運用代行サービスが5月7日から開始される。

同社はdigitaliceの特徴として、広告効果を把握しやすい点や、広告の迅速な差替えが可能な点などを挙げている。広告効果の把握については、「digitalice monitor」の採用により、各バナーの配信回数(インプレッション数)や、クリックスルーレート、コンバージョン数、バナー閲覧ユーザーが検索エンジンを経由して広告主サイトへアクセスした数など、バナー広告の効果指標となるデータを、一画面でリアルタイムに管理できるという。

広告データの管理画面

広告の差替えについては、「媒体を横断したバナーの一括差替え」「複数バナー・複数媒体の一括差替え」「予約差替え」の3機能が用意され、従来はバナーの差し替えが反映されるまで72時間もかかるといった場合もある差替え作業を「3分で完了」できるようにしているという。同一デザインのバナーは一括管理されており、100種類のメニューで配信している場合でも、一括で差替えが可能となっている。なお、広告差替えに際しては、あらかじめ配信媒体社の原稿掲載可否の確認が必要となる場合もある。

広告の差替え設定画面

従来システムとの比較イメージ

また、ディスプレイ広告の運用代行サービスについては、同社がユーザーに代わってさまざまなディスプレイ広告をモニタリングし、原稿差替えや単価調整を行う。あわせて最適な広告設計を提案するコンサルティングサービスも提供するとしている。

なお、第三者配信の広告サーバーサービスとして同社が提供していた「iogous*mark (イオゴス・マーク)」の機能は「digitalice」に移管される。これにより、広告を見た後に検索エンジンを介して訪れたアクセスを測るビュースルーサーチや、媒体ごとのユーザ重複率などのデータは、すべて「digitalice」で計測可能になるとのこと。