シマンテックのコンシューマー向けセキュリティ対策製品を扱うノートン事業部は3月29日、日本人のインターネット依存、個人情報の重要性、インターネットセキュリティに対する理解などに関する調査結果を発表した。

同調査によると、日本人は平均して週に49時間インターネットを利用しており、これは起きている時間の3分の1以上に当たる。ほぼ全回答者(90%)がインターネット上でメールをチェックしている一方、Webの閲覧(週13.2時間) やソーシャルネットワーク上の交流(週6.8時間)に多くの時間を費やし、90%がネットショッピングやオンラインバンキングでネット決済を行っている。

5人に1人(19%)が「インターネットがなかったら3時間以内に禁断症状を覚えるだろう」と回答しており、同社では「日本人は常にインターネットに接続していなくてはならないと感じているように見受けられる」としている。

10人中8人近くが見知らぬ人に自分のPCにアクセスされるくらいなら1億円をあきらめると回答し、約4人に3人が現在利用可能なセキュリティ製品について「よくわからない」もしくは「まったくわからない」と回答している。

同調査の結果に対し、同社は「インターネットに依存している現在、ネット犯罪や脅威に対する基本的な知識・保護の必要性への理解は比較的高い。しかし、自身のコンピュータの情報に1億円の価値を見い出しているにもかかわらず、4人に1人が基本的なセキュリティソフトやウイルス対策で事足りると考えており、矛盾している」と指摘している。