モバイルアプリ調査会社の米Flurry Analyticsは3月21日、スマートフォンやその上で動くモバイルアプリに関する中国市場の調査結果を発表した。それによると、中国は2月に新規端末のアクティベーション数で初めて米国を追い抜いて世界一となった。同社は今後、中国ではスマートフォン利用者数が急速に増え、成熟市場の米国との差が縮小すると予想している。

中国は2月、iOSとAndroid(スマートフォン、タブレット)搭載端末の新規アクティベーションに占める比率において、それまで首位を占めていた米国を初めて上回り23%となった。1年前の2011年2月は米国30%、中国は8%だったが、中国は同年秋より数値を伸ばしている。特に同国で「iPhone 4S」が発売された2012年1月の18%から2月は22%にアップ、3月は24%となり2位米国との差を2ポイントに増やしている。

アプリのセッション数の増加率でも、2011年第1四半期は前年同期から1126%増加という驚異的な数字となった。第2位はアルゼンチンで599%、第3位はフィリピンで546%だった。中国はアプリ経済市場として、すでに米国に次ぐ第2位という。

iOSとAndroidのアクティベーション数に占める中国(赤)と米国(青)の比率 資料:米Flurry Analytics