NECは、住友生命の営業職員(スミセイライフデザイナー)向けに4万台の専用携帯端末を納入し、全国約3万人の営業職員が7月より利用を開始する。端末については、営業職員による顧客への対面コンサルティングの充実やポータビリティ性の向上を目指し、既存リソースの活用も可能なWindowsベースのスレートPCを採用した。
外出先での利用イメージ |
オフィスでの利用イメージ |
同製品は、12.1型の広視野液晶(視野角約80度)、及びペン入力に適した抵抗膜方式のタッチパネルを搭載し、斜めや横など複数方向において情報を共有できる。また情報をより鮮明に表示することが可能な黒い液晶の外枠を採用するほか、画面の回転や拡大・縮小を行う機能を搭載した。
さらに大容量バッテリを搭載したことで、駆動時間約8時間の利用が可能となる。背面になだらかな曲面を採用した筺体デザインで、約9.8mmと薄型、約945gの軽量化により、ポータビリティ性を向上。Windows対応のアプリケーション(保険商品提案・契約・アフターサービス・Eメールなど)やデータ資産を継承することで、新端末への円滑な移行を可能とした。
通信については、無線LANおよびLTEサービス(Xi:クロッシー)対応機能を内蔵し、2系統のアンテナから電波状況に応じアンテナ信号を優先的に用いる方式を採用することで、高速なレスポンスを実現した。また、端末内には顧客データを保存しないほか、ID認証を用いることで、個人情報保護を徹底している。
なお、NECでは住友生命向け専用タブレット型PCを汎用化したモデルを、今後「VersaProシリーズ」として販売する予定。