Oracle, The World's Largest Enterprise Software Company

Oracleは22日(米国時間)、Linux向けDTraceのセカンドベータ版を公開した。このDTraceはOracle Linux 6の一部として開発されている。Linux向けDTraceを使用するにはLinux 2.6.39ベースのOracle euk2(Unbreakable Enterprise Kernel Version 2)が必要。euk2及びDTraceはULN(Unbreakable Linux Network)より取得できる。

今回リリースされたLinux向けDTraceでは、SDT(Statically Defined Tracing)プロバイダを実装して、カーネル内に静的プローブを埋め込んだという。また、いくつかのバグも修正されているという。

DTraceは、Solaris用に開発された動的トレースフレームワーク。ライセンスはCDDL(Common Development and Distribution License)を採用している。DTraceを使用することで、動作中のプログラムをリアルタイムにトレースすることができる。Linuxでは同じような仕組みとして、Red Hatが開発しているSystemTapが有名だが、OracleではSystemTapではなくDTraceを採用しようとしている。

開発しているLinux向けのDTraceに関しては、Oracle LinuxのエンジニアであるWim Coekaerts氏のブログが役立つ。ブログではインストールや使用例なども紹介している。

また、Oracleでは専用フォーラムを活用してフィードバックが欲しいとしている。