NECは2月22日、公共図書館や地方公共団体などの図書資料管理業務システムをSaaS型で提供する「GPRIME for SaaS/図書館」を、群馬県前橋市立図書館、神奈川県大和市立図書館に納入したと発表した。

「GPRIME for SaaS/図書館」概要図

GPRIME for SaaS/図書館は、公共図書館や組織内の図書室・資料室などにおける、蔵書の管理・検索・予約・貸出・返却システムや利用者管理システムなどの基幹業務システムを、NECのデータセンターからSaaS型で提供するもの。図書館とデータセンターを接続するネットワークも提供する「VPNサービス」がメニューに追加された。

前橋市は、現在16の市立図書館(本館/分館)で合計約100万冊の蔵書を保有しており、NECは、16の図書館とデータセンターを接続させるVPNも構築し、トータルで前橋市の図書資料管理業務をサポートする。

前橋市は、同等のシステムを個別に開発・運用する場合と比べて、図書館全体における5年間のIT経費を約25%削減できるという。前橋市立図書館は1月5日から同サービスの利用を開始した。

一方、大和市は現在、図書館1館と学習センターに設置している4室の図書室で、合計約43万冊の蔵書を保有しており、2012年1月1日から同サービスの利用を開始している。