コンカーは2月13日、経費管理ソリューション「Concur Expense」を開始したと発表した。Concur Expenseは、クラウド型サービスとして提供され、SuicaなどのICカードや乗換案内とのサービス連動機能を持つなど、モバイル端末での需要に応えるために開発された経費精算の運用管理ソリューション。

同サービスでは、インターネットやスマートフォンを利用して経費申請を行うことができ、サービスの利用者は正確かつ規定に沿った経費の申請が行えるようになっている。また、申請にかかる時間の短縮化や承認プロセスの効率化、経費精算管理の可視化などにも役立つという。

同サービスはこれまでグローバルで展開していたが、今回の日本でのサービス開始にあたって、ICカードと乗換案内とのデータ連動機能という日本版独自機能を備えた。これにより、経費精算時の操作性が向上。この新機能は、国内の法規制や税習慣にも対応しているという。

ICカードとのデータ連動機能では、市販のFeliCa対応のICカードリーダーを利用して、Suica、PASMO、ICOCAなどICカードに記録されている交通機関の利用日、乗車区間、運賃などのデータを自動的に「Concur Expense」の経費明細として取り込むことが可能となっている。

また、ジョルダンが提供する「乗換案内」では、Concur Expenseの画面上で、乗車区間を入力し経路を選択するだけで、運賃データを自動的に反映させるシームレスな統合が実現されている。この機能は、事前に定期券による利用区間を登録しておくことで、その区間を除いた運賃を自動的に算出することもできるという。

「Concur Expense」画面イメージ

なお、株式会社コンカーは、SaaSプロバイダーである米Concur Technologiesの日本法人で2011年2月設立。