The World Wide Web Consortium

W3Cにおいて策定が進められている「Vibration API」がワーキングドラフトとして公開された。「Vibration API」はデバイスの提供する振動機能を利用するためのAPI。主にスマートフォンなどでの利用が想定される。このAPIが策定された場合、WebサイトやWebページからデバイスのバイブレーション機能を利用できるようになり、Webコンテンツからより体感的な感覚を提供できるようになるものと見られる。

Vibration API」で定義されているAPIは次のとおり。

interface Vibration {
    void vibrate (unsigned long time) raises (NotSupportedError);
    void vibrate (unsigned long[] pattern) raises (NotSupportedError);
};

ワーキングドラフトに掲載されているサンプルコードを見ると、どのような利用が想定されているのかがよくわかる。かなり単純な使い方が想定されているように見える。

// vibrate for 1 second
navigator.vibrate(1000);


// or alternatively
navigator.vibrate([1000]);


navigator.vibrate([1000, 500, 2000]);


navigator.vibrate(0);


// or alternatively
navigator.vibrate([]);

スマートフォンやタブレット端末の普及を受けて、ブラウザベンダはモバイルデバイスにおけるブラウザのあり方を模索している。モバイルデバイスでは、ブラウザからWebページやWebアプリケーションを使うというよりも、アプリケーションストアからネイティブアプリケーションをインストールして利用するといったユーザ体験が一般的なものになりつつあり、ブラウザベンダでは同様のユーザ体験を提供するべくブラウザとネイティブアプリの間を埋める取り組みを進めている。