米RealNetworksは1月26日(現地時間)、同社が保有する特許の大部分と次世代のビデオコーデックを1億2000万ドルで米Intelに売却すると発表した。

「Intelへの特許の売却によって、RealNetworksの資産の潜在的な価値が開花するだろう」とRealNetworks CEOのThomas Nielsen氏。同社は2010年1月に創業者のRob Glaser氏がCEOを辞任し、同職を引き継いだRobert Kimball氏がおよそ1年をかけて事業をスリム化させ、いま新たな成長戦略の実行に踏み出そうとしている。合意した売買契約は、Intelに売却する特許をRealが既存および将来の製品で使用できる内容になっている。「われわれは既存の事業を維持しながら、資本の増強によって新事業への投資を加速できる」とNielsen氏。

次世代のビデオコーデックの売却とともに同コーデックの開発チームがIntelに移るが、RealとIntelは次世代コーデック・ソフトウエアおよび関連製品のサポートと開発で協力関係を維持する覚書に署名した。