日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は1月4日、山口フィナンシャルグループ、常陽銀行、百十四銀行、十六銀行、南都銀行、三菱東京UFJ銀行と共同で運営する「Chance地銀共同化システム」に、山口フィナンシャルグループ傘下のもみじ銀行が参加し稼働を開始したと発表した。

同システムは、三菱東京UFJ銀行の現行システムを基に参加金融機関の共通ニーズと個別ニーズを反映させて構築し、日本IBMに開発・保守・運用を委託し、コンピュータを同社のセンターに集約、さらに開発・運営要員は同社の子会社として設立した地銀ITソリューションに集約したもの。もみじ銀行での稼働により、同システムは参加7行の移行を完了する。

Chance地銀共同化システム プロジェクト概要図

今後は、同システムを活用して、三菱東京UFJ銀行の先進的システムの適用や共同化範囲の拡大による経済効果の向上を図る。その一環として、平成23年8月にクラウド技術を利用した参加行共同利用型の「Chanceクラウド」の運用を開始する予定で、現在、同クラウド環境で稼働する「電子記録債権システム」を開発している。