Pear OS Linux is engineered to take full advantage of the technologies in every PC.

Ubuntuをベースに構築されたLinuxディストリビューションPear OS Linuxの最新版となる「Pear OS Linux Panther v3.0」が公開された。32ビット版と64ビット版が提供されている。UI全体のテーマや画面構成、パネル、ドック、ファイルマネージャ、アプリランチャなどのアプリケーションがMac OS X Lion風に調整されており、Mac OS Xとよく似た操作感を提供している。比較的軽量なアプリケーションをデフォルトで採用することでサクサクと軽快に動作するという特徴がある。

これまでもMac OS X風のUIを実現するテーマやパッケージ、またはディストリビューションはリリースされている。Pear OS Linuxは軽量でUIもアプリケーションもよく設定されており、軽快に利用できる。常用するデスクトップとしての性能は十分と言える。

Pear OS Linux Panther v3.0動作例

ファイルマネージャはMac OS XのFinder風のUIに調整されている

Mac OS X Lionに導入されたアプリケーションランチャ風のアプリ選択画面

デフォルトのブラウザとしてはOperaが用意されている。デフォルトアプリが全体的に軽量であることを重視する傾向がある

UbuntuがUbuntu 11.10でタブレットデバイスを連想させる没入型のUIに移行したことを受けて、こうしたUIを受け付けないユーザが代替ディストリビューションの検討を始めている。もっとも代表的な候補は同じくUbuntuベースで開発されたLinux Mintだ。こちらはWindowsスタイルのUIによく練られたスタートメニューが特徴で、Windowsユーザの違和感も少ない。Pear OS Linuxはそうした代替候補のうちMac OS XのUIに近いものとして興味深い。