ビーブレイクシステムズはこのほど、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。

システム開発案件は震災の影響により3月以降大幅に減少した後、5月以降は増加に転じ、6月から12月にかけても増加傾向にあるという。しかし、今後も海外経済の減速や円高の影響を受けることが見込まれるため、同社では「依然として先の見えにくい状況にある」としている。

新規で基幹業務システムの導入を検討する企業は9月から12月にかけ、ほぼ横ばいで推移している。最近の傾向としては、基幹業務システムをSaaS型で導入したいと考える企業が増えていることがあり、その理由の1つに、事業継続計画(BCP)対策として選ばれていることが挙げられている。

また、9月から12月にかけては、ソーシャルアプリ、ソーシャルゲーム向けの案件が増加傾向にあり、具体的には、AndroidやPHPやPerlといった技術を必要とする案件が多いとのこと。