Qt - A cross-platform application and UI framework |
クロスプラットフォームアプリケーション/UIフレームワークQtの最新版となる「Qt 4.8.0」が公開された。QtはC++で開発されたアプリケーションフレームワーク。もともとクロスプラットフォームのGUIツールキットといった意味合いが強かったが、現在ではHTML5/JavaScript機能の取り込みやプログラミングを必要としないUI構築機能、多種多様なライブラリの提供でさまざまなデバイスで利用されるフレームワークとしての位置を獲得している。
Qt 4.8.0の主な特徴は次のとおり。
- Qt Platform Abstractionの導入
- OpenGLレンダリング操作において複数のスレッドが使用できるように改善
- HTTPリクエストハンドリングをデフォルトでマルチスレッド化。
- システムコール使用回数の削減やキャッシュの活用によるファイルシステム操作性能の向上
- QtWebKitのアップデートによるHTML5/JavaScript機能の向上
Qt 4.8はQt4系の継続リリース最新版となり、さまざまな機能改善や性能向上が実現されている。特に今回のリリースではスレッド活用によるアプリレスポンスの向上や、Qt5へ向けた基盤技術の導入などが注目される。