Intersilは、低電圧、低消費電力、低ノイズ動作を実現したシングル/デュアル/クワッド回路構成の、DCP「ISL233x5」および「ISL234x5」ファミリを発売した。

2ファミリはともに、電圧設定や抵抗設定を必要とするさまざまな用途に最適な、自由度と信頼性の高いポテンショメータ・ソリューション。動作電圧5Vでの消費電流は一般的な競合製品と比べて40%から50%低い2.8μAに抑えられている。

アナログ電源電圧は1.7Vから5.5Vの範囲に対応している。デジタルインタフェース用電源(VLOGIC)電圧は1.2Vから5.5Vの範囲に対応しており、制御に使用するマイコンが低電圧デジタルインタフェース出力しか備えていない場合でもレベルシフタは必要なくなっている。ワイパー・ポジションはI2CインタフェースまたはSPIインタフェースから設定する。また、ESD定格は人体モデルで6.5kVと高くなっている。

総抵抗は10kΩ、50kΩ、100kΩラインナップしている。これらのデバイスは3端子ポテンショメータまたは2端子可変抵抗器として使えるように設計されており、医療機器、ネットワークカード、スマートフォン、レギュレータ電圧マージニング回路のほか、較正やデジタル制御を必要とするアプリケーションに最適となっている。

ISL233x5は4個のDCPを一本のI2Cバスに接続できるように複数のアドレス・ピンを装備。ISL234x5は単一のI/Oラインに複数のDCPをリンクできるようにSPIのデイジーチェーンに対応している。

シングル回路構成品は10ピンのmicroTQFN およびMSOPパッケージで供給され、単価はで0.68ドル。デュアル回路構成品は14ピンまたは16ピンのmicroTQFNとTSSOPパッケージで供給され、単価は0.97ドル。クワッド回路品は20ピンのQFNおよびTSSOPパッケージで、単価は1.37ドル。価格はいずれも1000個受注時となっている。

IntersilのDCP「ISL233x5」ファミリと「ISL234x5」ファミリ