Microchip Technologyは、70MIPSの処理性能を持つCPUコアを内蔵する16bit DSC「dsPIC33E」と、16bit MCU「PIC24E」を発表した。この"E"バージョンは高い演算性能に加え、新しいCTMU(Charge Time Measurement Unit)を内蔵しており、これはUser I/Fやモータ制御、その他諸々の用途で利用可能とされている。CTMUは同社のmTouch容量センサコントローラで使われてきたもので、キーパッドやボタン/スライダなどを容量式タッチセンサーベースで構築可能であった。

また6chのPWMモジュールを内蔵しており、特に高速なモータ制御アプリケーションを、dsPIC33EないしPIC24Eだけで構成可能となるため、この分野で低コストかつ高性能なコントローラアプリケーションが構築可能と同社は説明する。

さらにオンチップでオペアンプを搭載しており、これは信号処理など様々な用途での外部部品の節約につながるとする。

開発環境として、dsPIC33EP64MC504とPIC24EP64MC204の2つのMotor-Control Plug-In Modulesが、どちらも25ドルで用意される。これは同社のdsPICDEM Low Voltage Motor Control Development Kits(150ドル)とHigh Voltage Motor Control Development Kits(650ドル)で利用可能となっており、どちらも同時出荷開始している。

dsPIC33EP64MC50X DSCは28pinのSOIC/SPDIP/SSOP/QFNパッケージで、dsPIC33EP64MC20X DSCは44pinのVTLA/TQFP/QFNパッケージでそれぞれ提供される。PIC24EP64MC20X MCUは64ピンのTQFP/QFNパッケージでの提供となっている。これらの製品はサンプル出荷を開始しており、価格は1万個発注時に1個1.58ドルからとなっている。

またdsPIC33EP64GP50X DSC及びPIC24EP64GP20X MCUは36pin VTLAパッケージで、限られた顧客に対してのサンプリングをやはり開始している。こちらの価格は1万個発注時に1個2.34ドルからとなっている。

16bit DSC「dsPIC33E」と、16bit MCU「PIC24E」のパッケージイメージと機能ブロック図