Welcome to Apache Harmony - Open Source Java SE

JavaがまだSun Microsystemsの支援下にあったとき、より自由なライセンスの下でJavaを実装しようという取り組みがApacheプロジェクトで開始された。「Apache Harmony」だ。しかし今回、Harmonyプロジェクトはひっそりとその役割を終えることとなった。プロジェクト終了の是非を問う投票は賛成20に対して反対2。その役目を終えたと判断された。以後、OSS開発のJavaは「OpenJDK」へ絞られていくことになる。

もともとApache HarmonyはIBMが強く後押ししていたプロジェクトだった。そのIBMは2010年10月にOpenJDKを支援すると方針を転換。結果的に開発リソースはOpenJDKに集中することになり、Apache Harmonyはその役目を終えることになった。以降Harmonyの成果物はApache Atticにおいて保存されることになる。

Apacheソフトウェアファウンデーション(ASF)はJCPの方針に賛成できないとして、2010年12月にJCPからの離脱を発表。JCPではオープンに仕様を策定することができないと反対の態度を示した。ASFは10年に渡ってJCPの活動に参加していたが、ライセンス条項に関する両者の溝を埋めることはできなかった。