アプレッソは10月26日、同社のデータ連携ソフト「DataSpider Servista(以下 DataSpider)」をAmazon Web Servicesに対応させるアダプタ「DataSpider for Cloud Amazon Web Servicesアダプタ(以下、DataSpider AWS アダプタ)」を機能拡張したと発表した。

DataSpider Servistaは、GUIの開発/設計環境を使ってノンコーディングでデータ連携処理を実装できる製品。各種の処理を行うアイコンを罫線でつなぐかたちで処理のフローや内容を定義でき、それを基に自動生成されたスクリプトを専用の実行環境に配置することで処理が実行される。

DataSpiderのデザイナ

今回機能拡張が発表されたDataSpider AWS アダプタは、そのDataSpider上でAWSとの連携処理を実装できるようにするための追加コンポーネントになる。同アダプタは2010年7月より提供が開始されており、これまでは、Amazon Simple Storage Service(S3)にアクセスしてフォルダ・ファイル操作を行う「Amazon S3アダプタ」と、Amazon Relational Database Service(RDS)にアクセスしてテーブルの読み込み/書込みを行う「Amazon RDSアダプタ」の2つが用意されていた。今回の拡張では新たに、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)上のインスタンスの起動と停止を行うアダプタ「Amazon EC2アダプタ」と、Amazon SimpleDBに接続してデータベースからデータの読み取り/書き込み/削除の操作を行う「Amazon SimpleDBアダプタ」が追加されている。

アプレッソでは、同アダプタについて、既存のオンプレミス環境とAWSの連携ほか、すでに提供されているSalesforce.com、Windows Azure、Google、ニフティクラウド向けのアダプタと組み合わせ、異種クラウド環境をつなぐ「クラウド・データ連携ハブ」として利用することを提案している。

DataSpiderのAmazon Web Services連携の強化

DataSpider AWS アダプタは10月31日より出荷が開始される。価格は50万円(一括払ライセンス/税別)。年間サポート料金はライセンス定価の20%となっている。