Ubuntu is a community developed operating system that is perfect for laptops, desktops and servers.

Canonicalはこれまで3回に渡ってUbuntuの長期サポート版(LTS)を提供している。通常のリリースではサポート期間が1年半とされているが、LTSではデスクトップ版のサポート期間は3年間、サーバ版のサポート期間は5年間に延長される。エンタープライズでUbuntuを採用しようとした場合、当然、1年半サポートの通常リリースではなくLTS版を選ぶことになるだろう。

しかし、デスクトップ版の3年間というサポート期間は、エンタープライズで採用するにはいささか短すぎるところがある。PCのリプレース期間に合わせた5年ほどのサポートは欲しい。これを受けてCanonicalは、次の春先リリースすることになる「Ubuntu 12.04 LTS」のデスクトップ版のサポート期間を5年に延長することを発表した。

5年間のサポートでは、最初の2年間がハードウェアの更新などにも対応したアップデートが提供され、残りの3年間はメンテナンスアップデートが提供される。企業におけるハードウェアの購入やPCのリプレースのタイミングに合わせて導入しやすいようなプランに変更されたことになる。

シェアの上ではデスクトップ用途としてのUbuntuはそれほど多くはないが、実際にインストールされている台数はかなりの数に登る。提供されるソフトウェアやその管理機能も優れたものだ。5年間というデスクトップの長期サポートは、企業ユースにUbuntuを採用する上でひとつの有力な選択理由を追加するものに成り得る。