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ほぼスケジュール通りに「Firefox 7」が公開された。6週間おきという短周期リリースであるため、Firefox 6との違いはそう大きいものではない。最大の特徴はメモリの使用量が削減された点にある。ただし、以降のリリースとなるFirefox 8、Firefox 9でさらに削減されることが現段階で明らかになっており、今回のリリースのみの特徴とは言いにくいところがある。
Webデベロッパ向けのハイライトとしてはMozilla Hacksに「What's new for Web Developers in Firefox 7」が掲載されており、参考になる。紹介されている主な注目点は次のとおり。
- text-overflowプロパティにおける「ellipsis」のサポート。テキストを表示するエリアがテキスト分よりも短かった場合、表示されない部分を省略記号で表示してくれる。
- 最新版WebSocketsをサポート(プロコトルバージョン8、ドラフトバージョン10)およびモバイルFirefoxにおけるWebScoketsのデフォルト有効化。
- Canvasの高速化。
- ブラウザリサイズ規制の導入。
- Navigation Timingのサポート。
text-overflow: ellipsis;を使用すると表示されない部分を省略記号で表示させることができる。 |
ウィンドウサイズに合わせて変わるようにしておくと、ウィンドウサイズに合わせて省略部分が変化する。 |
<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>text-overflow: ellipsisデモ</title>
<style type="text/css">
div.headline {
text-overflow: ellipsis;
white-space: nowrap;
overflow: hidden;
}
</style>
</head>
<body>
<div class="headline">6週間おきにメジャーアップグレードを実施するというFirefox 4からはじまった新しい短周期リリースモデルは多くのユーザにとってメリットがあるが、エンタープライズでの利用には向いていないと非難を受けてきた。これに対処するためMozillaは問題解決に向けた議論を実施するエンタープライズワーキンググループの活動を再開。対応案の途中経過が報告された。</div>
</body>
</html>
「text-overflow: ellipsis;」はこれまでほかの主要ブラウザ(IE6+、Opera 11+/ベンタプレフィックス付きはOpera 9.0+、Safari 1.3+、Chrome 1.0+)はサポートしていた機能。今回Firefox 7がサポートしたことで、主要ブラウザの最新版はすべてテキストの省略表記に対応したことになる。