Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

次期Firefoxとなる「Firefox 8」は11月8日の公開が予定されている。すでにベータチャンネルに入っており、機能はフィックスしている状況にある。「Firefox 7」の登場と同時に、1ヶ月半後にやってくる「Firefox 8」の新機能も把握しておきたい。

まず、「Firefox 8」の最大の特徴はアドオン自動インストール対策が取り込まれている点にある。サードパーティアプリケーションをインストールすると、ユーザの許可を求めることなく強制的にアドオンをインストールするものがあるが、Firefox 8ではこれに対する対策が取り込まれている。インストールされても勝手に利用されることはない。あくまでもユーザが許可したアドオンのみが利用可能となる。

Firefox 8ベータ

なお、Firefox 8の一番最初の起動時には「使用するアドオンの選択」というダイアログが一度だけ起動してくるようになっており、この段階で使用しないアドオンを外すことができるようになっている。アドオンはFirefoxのパフォーマンスに影響を与えるため、使わないアドオンやインストールした覚えがないアドオンは外しておく方が良い。

一度だけ、最初の起動時にアドオンの設定ダイアログが起動する。

この段階で不要なアドオンは使用を停止させた方が軽快な起動や使用につながることになる。

ユーザ向けの機能としては、起動時に対象となるタブのみ読み込むように設定できるところが注目点となる。複数のWebアプリケーションをアプリタブとして固定化して使うケースが増えており、起動時にメニータブ状態になっているユーザも増えている。起動時に読み込むタブを表示するタブのみに制限することで高速な起動体験が可能になる。

起動時に対象となるタブのみを読み込むという設定が可能。メニータブ時代に合わせた便利な機能。

WebデベロッパやWebデザイナ向けの機能としてはHTML5のmenu要素に対応する点をあげることができる。この機能を活用することでWebページやWebアプリ側で独自のポップアップメニューをブラウザのポップアップメニューに追加することが可能になる。

Firefox 8は引き続きメモリ消費量の削減が実現されたバージョンになっているため、Firefox 7よりもメモリの使用量を削減するという目的だけでもFirefox 8を利用する価値があるといえる。すでにベータチャンネルの段階に入っているため、省メモリの必要があるユーザは8ベータを試してみるというのもひとつの手といえる。