米Microchip Technologyは、同社の6pin~20pinパッケージの8bit MCUにConfigurable Logicを内蔵した「PIC10F(LF)32X」及び「PIC1XF(LF)150X」シリーズを発表した。両シリーズに共通するのは、新しくConfigurable Logic Cell(CLC)、Complementary Waveform Generator(CWG)、及びNumerically Controlled Oscillator(NCO)を搭載したことで、これらは従来省ピンMCUでは不可能とされていた。
CLCは組み合わせロジックとシーケンシャルロジックをソフトウェアから制御可能で、これにより外部回路の節約やコード節約、機能の向上が図れる。CWGは他の回路と協調して、dead-band controlとかauto shutdownなどを実現できる。これにより、スイッチング性能の改善を図ることが可能である。NCOは光バラストやトーンジェネレータなどの回路で要求される、周波数の直線的な制御を高解像度で可能とする。
今回の製品はまた省電力性にも優れており、Active Modeで30μA/MHz、Sleep時には20nAの消費電力でしかない。またオンチップで16MHzのオシレータを内蔵するほか、A/D Converterや最大4つのPWMを搭載する。また温度センサーも内蔵しており、低価格な温度測定ソリューションとしても利用可能である。
PIC10F(LF)320及びPIC10F(LF)322は6pinのSOT-23パッケージと8pin PDIP、及び8pinの2×3mm DFNパッケージで提供され、同日サンプル及び量産出荷を開始している。 PIC12F(LF)1501は8pinのPDIP/SOIC/MSOP/2×3mm DFNパッケージで、PIC16F(LF)1503は14pinのPDIP/SOIC/TSSOP/3×3mm QFNパッケージで、PIC16(LF)1507/8/9は20pinのSSOP/PDIP/SOIC/4×4mm QFNパッケージでそれぞれ提供されるが、サンプル出荷は今後2四半期の間に開始予定である。価格は1万個発注時で0.37ドルからとなっている。