Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

どうやらMozillaはFirefoxのどこかのバージョンで「SPDY」に対応する計画でいるようだ。「Mozilla Platform Meeting Minutes: 2011-08-23 « Meeting Notes」に「SPDY」の実装が順調に進んでいることを示すメッセージが掲載されている。

「SPDY」はGoogleが開発を進めているHTTPを高速化するためのプロトコル。プロトコルレイヤとしてはHTTPとTCPの層の間に入って、HTTPの処理を高速化するような振る舞いをするものといえる。Googleから「SPDY」が発表されたのは2009年11月であり、すでに実装がChromeに取り込まれている。

「SPDY」が注目に値するのは、すでにGoogleのWebアプリケーションやWebサービスが「SPDY」を活用している点にある。今のところ「SPDY」をサポートしている主要ブラウザはChromeだけであり、つまり、Chromeを使うときが最もGoogleのサービスを高速に使えるということになる。これは多くのユーザにとってChromeの使用を推奨するのに十分な動機になり得る。

Firefoxが「SPDY」に対応すれば、Firefoxを使った場合でも現在よりも高速にGoogleの提供するサービスを利用できるようになり、多くのFirefoxユーザにメリットがある。詳しい情報は公開されていないが、今後注目しておきたい開発といえる。

なおGoogleは、「SPDY」の実装のみならず、TCPに代わりうる通信プロトコル「CurveCP」の実装をChromeに追加していることも注目しておきたい。GoogleはブラウザやWeb体験の高速化に注力しており、ほかのベンダに先んじでさまざまな取り組みを進めている。